雇用延長とか


まうさんが珍しくゲーム以外の日記書いてるなーと思ったら、雇用延長とか難しそうなことを書いてた。
自分も組合やってるから雇用延長についても耳にしてるが、自分の見解からすると、破綻目前の年金制度を給付開始年齢上げることで対処した結果、空白の5年間が出来てしまったために、それの対応策として雇用延長が実施された感が強いかな。
とても場当たり的で頭の悪い政治家の考えそうな制度というのが率直な印象。


場当たり的と思う根拠として、この制度が再雇用という形を取っている事。
つまり雇用するかしないかは会社側が決める権利があるため、65歳まで働ける環境を整備したと言ったところで、雇われなかった人からすれば「定年かわんねーじゃん!5年間どーすんだよ」てことになるし、再雇用された人は以前の役職からは離れることになるので、部署レベルでは「昨日まで上司だった人を、昨日まで部下だった人が管理する」って環境が生まれることになる。
この辺だけ見ても、現場や企業の実情が考慮されていないのは丸解りなのに「団塊の世代の力が必要なんです」みたいな言葉でつつまれると、どうも団塊の世代 VS 若い世代の構図にもって行きがちで、論点がずれたまま戻ってこない。
あえてずれた論点で論議するにしても、団塊の世代の力ってなんだろうと考えた時に、すでに大半が管理職以上の地位にいるであろう人達に”現場の技術”を期待しているとは考え辛いし、では”管理能力”の面かといえば、現在の企業の形態として社員には管理能力は必要不可欠であり、まして次期管理職の地位にいる人間ともなれば、団塊の世代の人間に比べて管理能力に明確な差があるようには思えない。


人口が減ることを考慮されていない現在の年金制度について自転車そうぎょう的な対策しか打ってこなかったツケの帳尻あわせと、団塊の世代の人間が一度に経済行為から外れる事を防ぐ為の対策が今回の雇用延長であり、年金未納者やニート等の増加が進むと、雇用延長どころか、定年って概念がなくなっちゃうかもね。
ってところが、雇用延長に対する私見
この法案で誰が得をして誰が損をするか。
損する側の人間だけでそれを論議してもねぇ。